どんぐりたちのおはなし とは…?
コアメンバー3人×3組による対談。大学生から社会人まで所属するどんぐり企画では、演劇を始めたきっかけも、携わる部署も、演劇を含むライフスタイルも皆それぞれ。どんぐり企画でクリエイティブをする計9人のストーリーをひも解く、2周年特別企画です。
演劇を始めたきっかけと、
それぞれの学生演劇。
K9 まずは皆さんのね、演劇を始めたきっかけについて伺いたいと思っております。
和 自分が演劇始めたのは高校からなんですけど、 もともとは吹奏楽部だったんですね。ただ、高1の時、部活内の仲があまりよくなくてやめちゃって。
で、何しようかなって思ってた時に、文化祭がちょうどあって、 その時に先輩が1人芝居をやっていたんです。1人で舞台に立っているのが、すげえかっこよくて、「うわ、あれやりてえ」ってなったのが本当に1番最初のきっかけです。で、その時は役者をやりたいなって思ってて、 実際その後自分も役者をやっていました。大学入ってからも 演劇団体で照明やるようになって、なんか照明の方が好きかもって思い始めて、そこから裏方のめり込むようになりましたね。
K9 照明やるきっかけは何だったんですか?
和 自分が入っていた演劇団体って 舞台美術と照明のどちらか1つをやらなくちゃいけなくて、舞美と照明だったら照明の方がやってみたいかもって思ったのが入ったきっかけです。マジで何の知識もない状態で、マジで軽い興味で、「絶対これやりたい」みたいな強い気持ちがあったわけじゃなかったんです。ただ、後に照明チーフをやるようになって、プランを組んだりしていく中で、「自分、割と照明に向いているな」とのめり込んでいきました。
K9 なるほど。ばうあーはどうですか?
稲葉 私はですね、 演劇を初めてやったのが高校の文化祭の時です。その時は、 自分が柔道やっていたのもあって、格闘家の役をやりました。その時に、演じることって楽しいなって思ったのが最初のきっかけです。大学に入って、最初にどのサークルに入ろうかなって考えた時に、 何かしらコミュニティがあるものに入りたくて。演劇がすごいやりたいというよりも、結束感がある、仲良くできるサークルはないかなと思っていました。そういうの考えた時に演劇っていいかなと思ってはちの巣座に入ったのがきっかけですね。そこから気づいたら3年ぐらいやってるっていう感じです。
K9 すげえドハマリしてる。
和 K9さんは?
K9 私は多分1番演劇に対してのモチベーションがないと思っています。
稲葉 これ大丈夫?
和 まあまあ、ぶっちゃけちゃってもいいんじゃないですか。せっかくだし。
K9 大学に入った時は、一切演劇に対して興味なかったし、自分がやっているとか想像もついてなかったんですけど、 大学が女子大だったので、なんかつまんねえなってなって、尖ってるサークルでも入りたいなって思っていました。でも気がついたら、1年生の6月くらいになっていて。 遅ればせながらって感じやったんですけど、ちょうどはちの巣座に入っている友達から「じゃあうちのとこ見に来る。」って言われて、その場の勢いで入部しました。もともとデザインとかが好きだったので、そこから宣伝美術とか舞台美術の方、主に美術関連の裏方をやりながら、なんだかんだずっと演劇に携わってきているみたいな流れです。イエーイ。
コロナと趣味と演劇と。
稲葉 新人公演の時から宣伝美術ですか?
K9 新人公演の配役が決まった状態での入部やったんで、私は役者はやらずに、その時は小道具の補佐とかだったと思います。
稲葉 僕ははちの巣座の後輩なんで。鳴海さんとかK9さんの36期の代は、4つ上なのでどっちかというと雲の上みたいな感じだったんですけど、36期の先輩は割と関わってもらってたんで。
K9 確かにそうね。うん。みんなフレンドリーだもんね。
稲葉 そうですね。コロナ禍だったので、先輩と関わる機会とかもなかったんで。
和 私も大学に入った時が、ちょうどコロナが流行り始めた年です。大学の授業は全部オンラインだし、 新歓ないし、みたいな。だから自分が演劇サークルに入ったのも、その年の9月とかでした。
稲葉 そういえば、ドラムとかもやってますよね。
和 そうそう、軽音サークルも入っていました。演劇団体の方で、照明が楽しくなっちゃって、気がついたら軽音でも照明をやっていました。この4月から社会人になるんですけど、いつの間にか照明の仕事をやることになっていました。
稲葉 すごい。どういう仕事なんですか?
和 ライブハウスの照明です。
稲葉 そういうライブハウス専属の照明さんって、どういう経緯でライブハウスに就職するんですか?
和 「〇と〇尋の〇隠し」みたいに、ここで働かせてくださいって言った。
K9 かっこええ。
稲葉 K9さんは、サークルは演劇だけでしたっけ。
K9 大学では演劇だけです。でも、はちの巣座の現役の公演は、ほぼフル参加で。
稲葉 そうなんですね。はちの巣座ってある程度なんか参加形態を選べるんじゃないですか。
K9 選べますね。参加と不参加と、軽く参加するサポート参加っていう。
稲葉 だから自分の学業の状況に合わせて、参加しないタイミングが人もいるんですけど、フル参加はすごい
K9 私たちの36期は一つ上の代の人数が 少なくて。一人ひとりの当事者意識というか、みんなでやっていこうぜみたいな主体性がが結構強かったかなと。
稲葉 僕らの40期も上の人らが少なかったんで、自分たちでやらなきゃって。なんかその方がなんか結束力生まれますよね。
どんぐり企画に参加した理由とこれから
K9 どんぐりに入ったきっかけとかはどうですか?
和 菜歩が 演劇企画をやると言っているのを聞いて、「え、なにそれ面白そう。私もやる。」みたいな感じで参加して。第1回公演 で照明をしました。照明って割と演出の言いなりになるみたいなところがあって、大学では演出の言うことは絶対だったんですが、どんぐり企画はそうじゃなくて。やりたいこといっぱいやるみたいな感じで比較的自由にやらせてもらえました。あとは、日常のゆっくりした時間流れてる作風がめちゃくちゃ好きで、自分のやりたい照明の感じが合っていると感じました。ここだったらずっと演劇続けられそうって思って、コアメンバーになりました。
私は、勘で動くことが結構多いんですけど、これは勘で動いてよかったなって思う中の1つですね。
K9 私もデザインの案をほとんど演出に投げないんですよね。自分で考えてこれがいいと思ったものを、受け入れて、のびのびとやらせてもらえる。本当にスタッフがね、びっくりするほどのびのびやってる団体です。
和 本当に楽しい。これだけ自由にさせてもらって、まとまっているの不思議だなと。ばうあーは?
稲葉 どんぐり企画は第1回公演の時に、部活の同期が出ることをきっかけで、興味を持って参加してみることにしました。ただ、劇団に入るっていうのは少しハードルが高いなと感じていました。でも確かに大学院に行くので、大学生活だけをやってても面白くないから、入って続けれるものがあったらなと思って、どんぐり企画に入りました。
和 今まで第1回と第2回公演はシアターエートーでやってたじゃないですか。で、今回初めてエートー以外 の小屋でやらせてもらうんですが、 もっといろんな劇場でできたら楽しいかなって思います。団体やお芝居の規模感の成長とともに、なんか照明とかももっと派手にしたいなっていう野望があります。それで、もっといろんな人が見に来てくれたら、 やっぱ自分が好きな世界観とか伝えられるからいいかなって思います。
K9 ほんとに今のびのびさせてもらってるんで、 なんでもいいんですけど、でもどっちかっていうと、もうちょっとおどろおどろしいのとかやりたい。
和 雰囲気が違う作品をやってみたいとは私も思います。
K9 ちょっとクリエイティブもちょっと闇っぽい、暗めのやつとかを。やってみたいなって思うことはたまにありますね。
和 いろんな作風やってみたいね。
K9 どんぐりらしさみたいなのは残しつつ。
稲葉 僕もそう思います。ある作風に固執するのではなくて、いろんなジャンルのやつをやってみたいですね。