2024.03.13 ファインダー越しの世界は byめんま

どんぐり成長記

初めまして。
この度映像の撮影部を担当させていただきました、めんまと申します。

実はどんぐり企画様とは何度かご一緒させていただいておりまして。
結成時のコアメンバーの方々の宣材写真、第2回公演「愛しい今日は宝箱につめて」のゲネ撮影、そして今回映像のカメラとして第3回「泡が消えない」に携わらせていただきました。

こんなひよっこカメラマンに声掛けてくださる鳴海さん始めどんぐり企画の皆様には感謝の気持ちしかありません。

今回このブログを執筆するにあたり何を綴らせていただこうかとぐるぐる考えてみたのですが、せっかくならメンバーの方々じゃないからこその目線で。

映すという行為は、被写体とカメラの呼吸です。被写体が息を吐き、カメラが息を吸う。
どちらが欠けてもだめなんです。

その中でカメラは100の被写体の魅力を引き出さなければならない。そういう役割で

ただ、今回の撮影では100だった被写体の魅力が200に映って。
これは間違いなく皆さまのお芝居が彩ってくれた+100でした

お芝居って本当にすごいです。人の形を変える。
役という魂を体に取り入れ、カメラに映る皆様の姿、ファインダー越しの景色が撮影を終えて1週間経つ今でも鮮明に残っています。

仕事柄、芝居人と触れ合う機会は多くありましたが、今回の企画を通じて役になりきるが全てではないことを、お互い顔を見てセリフを吐くだけが芝居では無いことを、様々なことを気づかせてもらいました。
私との呼吸を彩ってくれて、本当に心からありがとうございました。

絶対に私のカメラで足を引っ張るなんてことがあってはならない、そう思って挑んだはずなのにこちらのミスでリテイクを重ねてしまったり技術及ばずな面も多々あり…ご迷惑をおかけしました。
正直この撮影期間は不安も焦りも拭えないままの撮影でした。脚本を読み込んでいても、現場に入ったら全部違うんです。
画の責任が全て自分にあると思うと、怖かった。「え…思ってたのと違うんだけど」ってなったらどうしようとか。

こんな拙いカメラマンを支えてくださった役者の皆様、制作部の皆様、録音部おとさんには感謝してもしきれません。皆様がいてくださったからこそ撮りきれました。皆様のおかげて私はカメラマンでいられました。

弱音をたくさん吐いてしまいましたが、映像は間違いなく私が切り取りたかった世界たちです。「彼ら」の生きる世界です。
そこにあるけどフィクション。なんだか不思議な世界

どんぐりさんって本当にあったかいんです。「あたたかい」ってより、「あったかい」なんですよね、なんか。

今回はいつもの写真撮影ではなく映像だったこともあり、お芝居をするお姿や役から抜けてほっとする瞬間、メンバー同士仲睦まじいご様子など色んな顔をする皆さんと触れる機会がありました。
その中でやっぱり感じたのはあったかさでした。なんだろう、ホッカイロの温かみじゃない実家のような温かみというのでしょうか。文才がなくて悔しい。でもただひたすらあったかいんです

言葉で表せないから、ぜひ演劇を通じて触れて欲しい。そんなことを思える唯一無二の演劇団です。

私がファインダー越しに切り取った「彼ら」の世界を、ぜひ一緒に覗き見してみませんか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。
文章を通じて、読んでくださったあなたと出会えたことを嬉しく思います。
第3回「泡が消えない」をどうぞお楽しみに、そしてよろしくお願い致します。

めんま